ニューヨークでは秋が深まり、まもなく今月末のハロウィーンに向けた準備が始まります。
これはニューヨーク郊外スチュー・レオナードの店頭で、この付近の多くの家庭はこのかぼちゃを数個買って主にデコレーションに使います。

「ビッグアップル」という呼び名のニューヨークはりんごの産地なので、山積みの地元産りんごとそれを絞っただけの「アップルサイダー」はまさに本物のりんごのジュースで、コロナで中止しとなっていた試食と試飲が再開して飲み放題食べ放題状態です。


ニューヨークの街中はどうなっているのか、ダウンタウンのソーホー地区を中心に街中の探検をしています。
街は歩かないと分からなくて、40年ここに住む私も行くたびに新しい発見があります。
ソーホーやロワーイーストの街並みはこんな感じです。


服装で分かると思うけど気温は朝晩は10℃かそれ以下になる、そんな日でも観光客はアイスクリーム店に入る為に長い列を作ります。

これはブロードウェイで、アイスクリーム店はユニクロの並びです。
日本でも同様と聞きますが、今ユニクロの店頭は花をあしらってデコレーション、店内でも花売りコーナーがある。
店頭の数カ所に花売り場を作ってあります。
アメリカでは一般的に家庭に花を置く習慣があるのでこういう花は多くの人が買っていきます。


今週その近くに開店させたのがGUのポップアップ店で、期間限定と言いながら1年近くやる予定だそうです。ユニクロから約100Mほどの近場です。
店内の作りも商品も、兄弟なので非常に似てますね。
違うのは、日本仕様の商品をサイズを含めてそのまま売ってる様で、腕の長さとか考えると現地化出来てない商品という事になりますかね。
「ワンサイズ上を買って下さい」という注意書きがあるけど、サイズだけの違いじゃないってのは当然なんですけど。
15年位前にユニクロが最初にやって「安くて良いものなら売れる」っていう大きな間違えを繰り返さなければ良いですが。
日米で、良い悪いの感覚が違うし、商品価格が安い店は幾らでもありその需要もあります。


この街並みはまだまだ続きます。
ルイヴィトンはこの一角にブティックがあるんですが、角を曲がったところで新しい事をやっていそう。クール!


シャネルのアトリエは、メンバー制で化粧品の全てを手にとって使ってみて、お化粧指導もしてくれる店(宣伝してないので知られていないので本当は教えたくないくらい!)

大人気の日本食ですが、現地化しない日本式で成功のラーメンと失敗のステーキ店。
「レアーでどうぞ!」、広いアメリカ人種も好みもミックスのこの街で、大きなお世話って事で、そういうアメリカ事情を知らずに進出して自分の考えを押し付けた結果がこれ、何十億円ドブに捨て、関係者に迷惑掛けたって事です。
この件はまた別の機会に詳しく書かせて頂きます。


コロナで売り方も買い方も変わったし、週末にソーホーの露店で売るもよし、お店を持たずに通販も当たり前ですが「ショーフィールズ」もそんな中で生まれた販売方法と言えます。


このショールームの様な売り場は、コーナー毎に企業や販売者がスペースを振り分けられていて、商品を売りその売り場のQRコードを使ってその場でオーダーをしていきます。
沢山の女性やマイノリティーの起業家やアーティストがエリアを持っています。 このレベルは昔ながらのギャラリーやフリーマーケットともまた違う。


食品あり、試食あり、アクセサリーあり、CBD(大麻由来の健康サプリ)あり、アーティストや制作者も居て、スタッフも居る。ピアノあり、カウチあり、滑り台あり。
多くの商品はその場渡しですが、一定のサイズを超えると在庫も無いし今時は翌日配達で受け取るのが普通の様。


ソーホーに繋がるグリニッジビレッジやイーストビレッジはどんどん変化しています。
探検に終わりは無いですが、この続きは近日中に掲載する事にします。
ご希望の方はダウンタウンのみならず、ニューヨーク〜ワシントンの探検にご参加下さい。

待ちに待ったニューヨークとニュージャージーで当地域初のアマゾンフレッシュも開店しましたが、アマゾンフレッシュはまだまだこれから開店が続きます。
その他のニューヨーク周辺の最新小売業、及び東海岸で話題の店のほとんどを視察出来る視察アレンジをお引き受けしています。
今は視察に来られないという方には、オンラインセミナーやオンライン情報交換会も行っています。
転載元の記事
チャーリー下城
東京生まれ、1979年よりアメリカに滞在。飲食・食品小売業等に精通し、小売業、流通、外食産業を中心に日本企業の米国進出の実務や研修を請負う。収集された最新情報は企業の社内誌や飲食業界紙に寄稿連載されている。